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年金の正しい知識を

年金(公的年金)についての本を読みました

将来の年金がどうなるか分からないから老後が心配だということで、わが家もiDeCoやつみたてNISAをしているという話をしました。

でもよく言われる「年金が破綻するかもしれない」「将来の年金の支給額がどんどん少なくなっている」という話の正確な内容を、ほとんどの人が理解していないと思います。(もちろん、私もです(^^;)

というわけで、『人生100年時代の年金戦略』という本を読んで勉強してみましたので、その内容について書いてみます。

そもそも年金とは

年金は保険です

私も勘違いしていたんですが、年金は投資してお金を増やすことを目的とした金融商品ではなくて保険だそうです。

保険と聞くと意外な印象を受けるかもしれませんが、年金の法律の名前も「厚生年金保険法」となっています。

実際に私たちが払っているお金も、「国民年金保険料」や「厚生年金保険料」で『保険料』という名前になっています。

年金で備えられるリスク

みなさんも、自分で生命保険や自動車保険などの何かしらの保険に入っていると思います。

保険というといろいろなリスクに備えて加入するものですが、年金でどんなリスクに備えられるのでしょうか。

「厚生年金保険法」の第1条に「この法律は、労働者の老齢、障害又は死亡について保険給付を行い、労働者及びその遺族の生活の安定と福祉の向上に寄与することを目的とする」と書いてあります。

老齢のリスク

長生きをして必要になる老後の年金のことで「老齢年金」というものです。一般的にイメージされている年金は、この老後にもらえる老齢年金のことだと思います。

自分が何歳まで生きるかは誰にも分かりませんし、「人生100年時代」と言われているこの時代に終身でもらえる公的年金は、いつ途絶えるかを心配する必要がないので、非常にありがたいものです。

障害のリスク

病気やケガで働けなくなったときにもらえるもので、「障害年金」と呼ばれているものです。

障害の重さによってもらえる金額が変わりますが、一旦、給付が始まると障害の重さが変わらない限りずっと受け取ることができます。

死亡のリスク

一家の大黒柱が亡くなってしまったときに、残された遺族の生活を守るための年金で、「遺族年金」と呼ばれているものです。

もちろん、家族全員が健康で長生きできることがいいのですが、万が一があったときに残された家族は生きていかなければいけません。

そんなとき、この遺族年金があるのとないのとでは、大きな差があります。

世帯構成などにもよりますが、子どもがいる会社員の妻で遺族年金の生涯の受給総額が4000万円になることもあるそうです。

インフレのリスク

これは厚生年金保険法には書いてありませんが、将来、年金を受け取るときに物価が高くなっているかもしれません。

物価が上がってしまうと、持っているお金の実際の価値が下がり、実質的にお金が減るのと同じ状況になってしまいます。

そんなときのために、年金は、物価の上昇分に合わせて、もらえる年金額もある程度上がる制度になっています。

このような物価に連動するシステムは、基本的に民間の死亡保険などにはないものです。

年金はお得か損か

年金は保険であるということは、本を読んで理解できましたが、それでも人間なので、結局年金が得なのか損なのかが知りたくなります。

この本は、そこについても、ちゃんと書いてくれてました。

掛金を支払わないのはもったいない

年金の掛金に対するイメージで、自分の掛金よりもらう額のほうが少ないとか、将来もらえるかどうかも分からないから、掛金を払っていないという人もいるみたいです。

しかし、それは非常にもったいないことです。

当然ですが、年金保険料を払っていないと、万が一のことがあったときに、障害年金や遺族年金を受け取ることができません。

しかも、国民年金の半分は税金で、厚生年金の半分は会社が支払ってくれています。

年金には税金も使われていますので、年金保険料を納めずに年金をもらえなくなったら、自分が支払った消費税などの税金をムダにするのと同じことになります。

終身でもらえる

年金は受給が開始されたら、終身でもらえます。つまり、自分が死ぬまでもらえるということです。

当たり前のことですが、個人で準備する老後資金は自分で準備した分しかありませんし、個人で契約する民間の年金保険なども、もらえる額や期間が決まっています。

公的年金は自分が生きている限り、何歳になってももらえます。

払った保険料の倍は受給できる

みなさんが一番気になるのは、支払った保険料に対してどれくらいの額をもらえるのかだと思います。(私もです(;'∀'))

この本には、公的年金は本来保険なので、支払った保険料に対して受け取りの倍率を考えることが少しおかしなことだとは書いてありました。

でも、年金に対する不安を減らすためということで、厚生年金でみて40代で約2.3倍、20~30歳でも2倍はもらえるそうです。

もちろん、もっと上の世代の人は、まだもらえることになります。

やっぱり自助努力も必要

「老後2000万円問題」の話題もありましたが、人がどんどん長生きするようになっているので、いくらお得な制度とはいっても公的年金だけでは老後の備えが十分とは言えません。

やはり個人でも貯蓄や資産運用等で将来に備えなければなりません。

具体的には、iDeCo(個人型確定拠出年金)や企業型確定拠出年金を活用して老後の年金を増やすことが書いてあり、本の中で「長期・分散・積立・低コスト」という資産運用の基本ルールが示されていました。

また、iDeCoは運用して得られた利益が非課税になるので株式の投資信託中心で運用することやコストが低いネット証券を利用するといった基本的な内容が書いてあります。

それ以外にもNISAについても書いてありました。

資産運用の基本的なことが書いてあるので、年金の知識と一緒に資産運用の勉強もでき一石二鳥な本だと思います。

 まとめ

結論として、年金は自分の老後や病気やケガによる障害などに備えることができて、自分が支払った保険料の2倍以上は返って来る、とてもお得な保険制度であることが分かりました。

この本は、なかなか理解しにくい年金制度を分かりやすくまとめてありましたし、年金について正しく理解しておくことの大切さを実感しました。

自分で老後資金を準備するにしても、ただ年金に対して不安を持っているだけでは、どんな備えをすればいいかが分かりません。

簡単にしか本の内容を書けませんでしたが、この本の中には繰り下げ受給による年金のお得な受け取り方などいろいろなことが詳しく書いてあります。ないほうがいいとは思いますが、離婚したときの年金分割についても解説してありました(笑) 

 年金について正しい知識を持って、みんなにいつかはやって来る老後に備えましょう(*^_^*)

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